スタートとゴール本当にできてる?初心者向けボルダリングルール

スタートとゴール本当にできてる?初心者向けボルダリングルール

「ゴールに触ったのに『登れた』ことにならなかった…」「スタートの位置ってそんなに重要なの?」そんな疑問を感じたことはありませんか?
ボルダリングには、意外と見落としがちな基本ルールがあります。この記事では、初心者がつまずきやすい「スタート」と「ゴール」の正しいやり方を、わかりやすく解説したいと思います。ルールを知れば、登る楽しさがもっと広がりますよ!
特に、初めてボルダリングを体験した後、これから2回目のボルダリングに向かう人にはぜひ読んでほしい内容です!

ボルダリングのスタートとゴールのルール説明

初心者向け意外と知らない?ボルダリングの基本ルール

初心者がまず知るべき「ルール」とは

見た目はシンプルなスポーツですが、実はボルダリングには『守るべきルール』がしっかり存在します。特に初心者が最初に知っておくべき大事なポイントは、以下の3つです。

  1. スタートの体勢は決まっている:課題にはスタートホールドが指定されており、手をしっかりとスタート位置にセットし、足も地面から離れた状態で登り始めなければいけません。
  2. 使ってよいホールドは決まっている:課題ごとに色やテープで使ってよいホールドが指定されています。ルール上、他の色のホールドに触れてしまうと「失敗」と見なされます。
  3. ゴールもただ触ればOK』ではない:ゴールホールドを「両手で保持して静止」することが完登の条件です。勢いで触るだけではNGなので注意が必要です。

これらのルールを知っておくことで、単に「登れた」という満足だけでなく、「ルールにのっとって攻略した!」という達成感を味わうことができます。

ジムごとに違う?ルールの共通点と違い

大きなグレー色の三角形ハリボテ

↑ 大きなグレー色の三角形ハリボテ

実は、ボルダリングジムごとにルールには微妙な違いがあることがあります。たとえば、「足はどのホールドを踏んでも良い『足自由』の設定がある」「大きな『ハリボテ(壁に形状をつけているもの)』はどのルートでも使っても良い」など、ジムによってOKなこと、NGなことに差があることも。
しかし、共通して守られているのは次のような基本ルールです。

  • スタート・ゴールが明確に定められている
  • 課題ごとに使用ホールドが明示されている
  • ルールというよりマナーとして他の登っている人の動線を邪魔しない

そのため、初めて行くジムではスタッフに「このジムでの独自のルールはありますか?」と声をかけるのがおすすめです。ジムごとのローカルルールをしっかり把握しておくことで、安全に、そして気持ちよく登ることができます。


初心者の為のボルダリングルールスタートはここから!正しいスタート体勢を知ろう

「スタートホールド」ってどれのこと?

スタートホールドを示すテープ

↑ スタートホールドを示すテープ

ボルダリングの課題には「スタート」と「ゴール」が必ず設定されています。スタートホールドとは、「ここから登り始めてください」という指定のホールドのこと。多くのジムでは、ホールドの横にスタートを示すテープが貼られていたり、「S」や「START」「スタート」と書かれていたりします。
一般的な通常のスタート体勢は、1つのホールドを両手で持つように設定されています。足に関しては、「足自由(フリー)」の課題もありますが、「この課題で使用して良いホールドに、足を乗せてスタート」です。いずれにしても、スタート時には両手が指定ホールドにあり、両足が壁についている(地面から離れている)状態が基本となります。
初めてのジムでは、スタッフに「この課題のスタートはどこですか?」と確認してみるのもよいでしょう。慣れてくると、テープの色や配置でスタートがすぐに分かるようになります。


両手・両足が重要!正しいスタートのやり方

一般的なスタート体勢(足自由課題)

↑ 一般的なスタート体勢(足自由課題)

スタートで大切なのは、「指定されたホールドに、正しい体勢で取りつくこと」です。これはボルダリングのルールの中でも最も基本的であり、かつ多くの初心者が見落としがちなポイントです。
スタートの正しいやり方の基本は次のとおりです:

  • 両手でスタートホールドをしっかり持つ(別の指定があればそれに従う)
  • 両足を壁につける(指定があればそれに従う)
  • 体が完全に浮いた状態になること
  • 1〜2秒『静止』してから動き出すこと

つまり、「登りながらスタート」するのではなく、「決められたスタート体勢をしっかり取ったうえで、静止した状態から登り始める」ことが求められます。
このようなルールを守ることで、「登ったことになった」と正式にカウントされます。自己満足ではなく、きちんとルールにのっとって登れたときの達成感は格別です。


よくある失敗例とスタートが認められないケース

初心者の多くがやってしまう『NGスタート』の例をいくつか紹介します。これらの行為は、「スタートが成立していない」とみなされることがあるため注意が必要です。

  • 勢いで次のホールドに飛びついてそのまま登る:これは一見カッコよく見えますが、ルール上はスタート不成立です。スタートから登り出す時に、地面からの力を使うのはNGです。
  • 片手が空中のままスタートしている:スタートは基本的に、両手共に指定されたホールドを持つ必要があります。片手スタートで勢いをつけるのはNGです。
  • 足を壁につけずに地面からスタートしてしまう:両足がついていないとスタートとして認められないことがあります。特にフットホールドの指定がある場合は要注意です。
  • そもそもスタートホールドの位置を勘違いしている:似たようなホールドが近くにあると、間違って別のホールドから始めてしまうことも。スタートマークの確認は慎重に行いましょう。

正しいスタートは、いわばボルダリングの『礼儀作法』のようなもの!?
最初は難しく感じるかもしれませんが、しっかり身につけておけば、どんなジムに行っても自信を持って登ることができますよ!

動画で確認する「正しいスタート体勢」

実際のスタート体勢について、映像で確認してみましょう!
下記の当店YouTube動画では、初心者が知っておくべきスタートの基本をわかりやすく解説しています。基本的には両手でスタートホールドを持って、と説明してきましたが、例外のスタートもあります。
映像で見ることでより視覚的にわかりやすいと思うので、ぜひご覧ください。

📝 動画の補足:
Point1・基本のスタートは両手持ちして、足は地面から浮かせる
Point2・セパレートスタートは、左手と右手をそれぞれ指定されたホールドを持つ
Point3・シットダウンスタートは、座ってセットして浮いてから手を出す
point4・四点指示スタートは、両手両足を決められたホールドに決められた本数をセットしてスタート
どんな課題でも、指定のホールドでセットし、地面の力を使わずにスタートするのがルール。まずはこの「スタートの儀式」を意識しましょう。

初心者の為のボルダリングルールゴールの定義と達成のコツ

ただ触るだけじゃNG?正しいゴールの基準

ゴールホールドを示すテープ

↑ ゴールホールドを示すテープ

ボルダリングにおける「ゴール」は、ただ手が届けばよいわけではありません。初心者の方が特に勘違いしやすいポイントですが、「なんとなくゴールのホールドに触れた」だけでは、その登りは『完登』と見なされません。
一般的に、課題のゴールには「G」や「TOP」「ゴール」といった文字がテープで表示されています。ゴールとなるホールドは目立つ位置にあることが多く、課題の最上部に設定されているケースがほとんどです。
では、何をもって「ゴールした」と言えるのでしょうか?
それには以下の2つの条件を満たす必要があります。

  1. ゴールホールドを両手で保持すること
  2. その状態で静止(ストップ)できること

これらを守れていないと「惜しかったね」と言われてしまいます!このゴールの体勢は、ボルダリングの共通ルールで、ジムによって違うということはほとんどありません。しっかりこの2点を意識して登ってみましょう。


ゴールホールドを両手で「保持&静止」をもう少し詳しく

ゴールに到達したら、まずは両手でしっかりとホールドを持ちましょう。片手で触れただけでは、たとえ上まで登り切ったとしても、そのトライは正式には完登と見なされません。両手での「保持」が、まず第一条件です。
次に重要なのが、「静止」することです。これは非常に大切なポイントで、ゴールホールドに飛びついて、すぐに落ちてしまった場合はゴールとはみなされません。「静止」できるということは、『両手でしっかり持てている』という状態になること。その際、足がホールドから離れてぶら下がっている状態でもOKです。
ルールにのっとった体勢でゴールすることで、初めて「自分でゴールを制した」という実感が得られますし、観ている人からも「あの登りは成功だった」と認められるのです!

完登!ゴールと認められるために意識したいこと

ゴールは登りの『終着点』であると同時に、最も緊張感が走る瞬間でもあります。最後のホールドにたどり着いたとき、気が緩んで手を滑らせてしまう…そんな経験をしたクライマーは少なくありません。
だからこそ、完登を確実にするためには、以下の3つを意識するのがポイントです。

  1. 最後の1手に集中力を残しておく:ゴール直前で力を使い切ってしまうと、両手保持も難しくなります。最初から「余裕を持って最後を迎える」意識で登りましょう。
  2. 足の位置にも気を配る:ゴールで静止できない原因の多くは「足の位置」。片手は届いていても、両手持ちするには足の位置が悪いとバランスが取れません。焦らずにゴール両手持ちまで1つの動き(ムーブ)と意識しましょう。
  3. 登る前に「ゴールの体勢」をイメージしておく:課題に取りつく前に、「この体勢でゴールするんだな」というイメージを持っておくと、スムーズに完登しやすくなります。

特に初心者のうちは、「ゴールを取りにいったあとに落ちてしまう」ケースが多いため、「登る前に『降りる準備』まで含めて考える」ことができればベストです!頑張りすぎて不意に落ちて怪我をしないようにしましょう!
ボルダリングにおいて、「ルール通りに完登できたか」は重要なことです。スタートとゴールという明確な基準を守ることは、上達の土台にもなりますし、なにより自分自身の成長を正しく測るための大切な基準になります。
完登の喜びをしっかり味わえるように、ゴールでもう一歩、丁寧さを意識してみましょう。

動画で理解する「ゴールの条件」

ゴールの体勢についても、下記の当店YouTube動画で確認すると分かりやすいです。
「ゴールの定義」と「正しい完登の体勢」について、解説しています。また、失敗例と成功例を実際の映像で見ることでより視覚的にわかりやすいと思うので、ぜひご覧ください!

📝 動画の補足:
Point・ゴールホールドはタッチするだけや片手保持ではNG!両手でしっかり保持してゴール!
そもそも自己申告で良いの?と思う方もいらっしゃると思います。大きな大会では「ジャッジ」がいますが、営業ジムでは「ジャッジ」はいません。自信を持ってゴールできた!と思えることが大切ですし、そのためには両手で保持できている。という感覚を覚えましょう!

ルールを知ればボルダリングはもっと楽しくなる!まとめ

完登して笑顔の女性

↑ 完登して笑顔の女性

ボルダリングは、ただ壁を登るだけのスポーツではありません。決められたスタート位置から始め、正しくゴールに到達して初めて「完登」となります。特に初心者にとっては、このスタートとゴールのルールが少しわかりづらく感じるかもしれませんが、最初に正しい知識を身につけておくことで、今後のクライミングライフがより充実したものになります。
初心者の場合「えっ、そんなルールがあったの?」と驚いた方も多いかもしれません。ですが、ルールを知ることは決して堅苦しいことではなく、登れたときの喜びをより深く味わえる手助けにもなります。
次にジムに行くときは、ぜひ「正しいスタートから始めて、しっかり止まってゴールする」という意識を持ってみてください。前回のボルダリングから少し違った景色が見えるはずです!

このコラムを書いた人

大阪市大正駅のクライミングジムガレーラ代表店長むむ

パッケージデザイナーとしてサラリーマン時代を過ごしながら、20代半ばでクライミングと出会う。ガレーラ店主として、クライミングが大好きなみんなに提供できるサービスを考えて過ごしている。
個人としては、ボルダリングのみならず、リードも好きで、いろんなクライミングで人生を豊かにしたいと考えている。

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初心者でもわかりやすい「ボルダリングハウツー」や、初心者の女性が3ヶ月かけてボルダリング女子に成長していく「ガレジョ」など、ボルダリングに関する様々なコンテンツを発信中です!

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