ボルダリングの大会は初心者も参加できる?大会のルールも解説

ボルダリングの大会は初心者も参加できる?大会のルールも解説

人気スポーツの「ボルダリング」。少し自信がついてきて大会(コンペ)に参加してみたいという初心者の方も多いことでしょう。
大会って経験者のすごく登れる人が出るものじゃないの?
いやいや、初心者向けの大会もないのかな?
など、疑問に思うことや分からないことが多い方もいらっしゃると思います。そこで今回の記事では、ボルダリングの大会について解説します。

ガレコン03の様子

↑ 2019年に開催した当店の大会(ガレコン03)の様子

ボルダリングの大会でのルールとは

ボルダリングは、ホールドいう突起物を使って壁に設置されたコースを登るスポーツです。大会ではどのようなことが求められるのでしょうか。また、その順位はどのように決まるのでしょうか。

ボルダリング大会のルール完登の基準

ゴールは両手保持

↑ ゴールは両手でホールドを保持

まず、どのような体勢がボルダーコースを登れたことになるのか?を解説します。
コース完登の基準は、コースのトップ(ゴール)に指定されたホールドを両手でつかみ安定した姿勢をとることです。片手タッチだけでは完登とはみなされません。
大きな大会ではジャッジ(審判)がいることがほとんどです。よくワールドカップなど大きな大会で、壁の一番上で振り返っている選手を見ることがありますが、あれは、完登が認められたかジャッジを確認している動作になります。
一般的なボルダリングジムの大会では、セルフジャッジの形式がとられることもあります。自分で登れたかを判断します。ゴルフのスコアを自分で付けることをイメージしてもらうとわかりやすいのではないでしょうか。


ボルダリング大会のルールどれだけのコース数を完登できたか

高さ5メートル程度の壁に設置された、最大で12手程度の複数のボルダーコースを対象にいくつ登ることができたかを競う種目になります。大会や、予選・決勝の違いなどで、登る対象のコース数は変わってきます。

ゾーン獲得

↑ 左手でゾーンを獲得したところ

勝敗の決め方は、どれだけの数のボルダーコースを登れたか、「ゾーン」と呼ばれる中間地点にどれだけたどり着けたか、になります(詳しくは以下参照)。

ワールドカップなどの大きな大会では、予選、準決勝、決勝の3ラウンドで行われ、予選では5本、準決勝と決勝では4本のボルダーコースに制限時間内であれば何度でもトライできます。
基本的な制限時間は5分間で、決勝では制限時間が変わることもあります。

各ボルダリングジムで行われる一般のクライマーを対象とした大会になると、上記の大きな大会のルールをベースとして、準決勝が省略されたりと、オリジナルなルールを設定していることがほとんどです。
また、予選は「セッション方式」と言って、一人のトライが終わったら次の人というように、列に並んで対象のコースを登っていくスタイルがとられることが多いです。一度落ちてしてまっても、もう一度並び直せば同じコースにトライできます。この場合は他の参加者の登り方を見ることができます。


ボルダリング大会のルール勝敗の決定方法とは

優劣のつけ方は、完登したコースの数だけではありません。
完登したコースが最も評価されますが、次に評価されるのがコース攻略中にある一定の地点「ゾーン」にどれだけ到達できたかです。また、その次に評価されるのがトライ回数「アテンプト」の少ない方が評価の対象となります。

例えば…
1位:4T4Z 4 4(アテンプト) → 4コースすべて一撃
2位:4T4Z 6 5(アテンプト) → 4コースを完登するのに6トライ、4つのゾーンをとるのに5トライ
3位:3T4Z 3 6(アテンプト)→ 3コースを完登するのに3トライ、4つのゾーンをとるのに6トライ

というような評価順で順位が決定します。

優勝を目指す場合には、まず、ボルダーコースの完登数を誰よりも多く稼ぎ、その次に、ゾーン数やアテンプト数を意識すると良いでしょう。

ボルダリング大会のルール各ボルダリングジムで開催される大会の一般的な流れ

一般的なボルダリングジムが開する大会の流れは、朝8~9時頃に受付が開始されます。
受付後、タイムスケジュールなどを確認し、開会式を待ちます。ウォーミングアップの壁が用意されていることもあるので、ウォーミンアップをして待つのも良いでしょう。
開会式では、大会によってそれぞれのルールがありますので、ルール説明をしっかり聞きましょう。開会式が終わると、いよいよ予選が開始されます。予選通過後はそのまま決勝か、もしくは参加人数によっては準決勝という順番で行われます。
決勝後は表彰式です。ただし、大会によって異なる流れもありますので、事前にタイムスケジュールを確認しておきましょう。


ボルダリングの大会は初心者でもチャレンジできるのか

ボルダリングの大会は初心者でも十分にチャレンジできます。いきなりボルダリング歴が長い人と戦うことになるかもしれないと心配になってしまう方も多いかもしれませんが、まずは、ボルダリング初心者の大会や、大会参加の醍醐味を見ていきましょう。

さまざまな大会で初心者のカテゴリーがある

ボルダリングの競技人口が増えてきたこともあり、さまざまな大会で初心者用のカテゴリーが用意されています。大会に参加しようと思った時は、初心者用のカテゴリーを選んで、自分と同じぐらいのスキルを持つ人同士で腕試しするという気持ちで、参加すると良いでしょう。初心者で大会に参加して早々に負けてしまったら恥ずかしい、と考える人も多くいらっしゃいますが、大会への参加は出場することだけで終わらないほど、人脈が広がるきっかけにもなり実りの多いものです。

初心者はいろんなボルダーコースを見るのも大事

初心者のスキルアップのためには、いろんなボルダーコースを見ることも大事です。いろんな登り方(ムーブ)を見て、自分に取り入れられるところを探すと良いでしょう。大会の緊迫した雰囲気を経験できることも大きな魅力で、自分と他の参加者を客観的に比べることで、よりボルダリングの技術が向上されていくでしょう。
また、自分だったらこのコースをどのように登るのかを考えるオブザベーションの技術向上も見込めます。大会当日は、全く未知のコースと出会うことができ、新鮮な気持ちで楽しめます。

上級者のボルダリングは見ていても楽しい

決勝での登り

上級者のカテゴリーも並行して行われている場合は、上手な人のボルダリングを観戦できるのも楽しみの一つです。上級者になればなるほど、ボルダリングの技術も美しく、力強くなります。
上級者のボルダリングを見ることで自分の技術向上にもつながりますので、学ぶことを平行して行える点が大会参加の醍醐味でもあります。
写真は当店で開催した大会の女性カテゴリーの決勝の様子です。登っているクライマーも応援している方も真剣です。


ボルダリング大会での注意点

インストラクター・スタッフの指示に従うこと

ボルダリング大会の会場では、インストラクターの指示に従うようにしてください。会場で危ない場所や、ボルダリング大会中の注意事項の説明を聞き逃さないようにしましょう。インストラクターから指示されることを守って、気持ちよく楽しみましょう。

ボルダリングには危険が伴うことを自覚すること

ボルダリングは楽しいスポーツで安全面にも配慮されていますが、高い壁を登ることに変わりはありません。地面には落下時の衝撃を吸収するマットが敷かれていますが、そのほかの安全器具などは装着しません。
大会中ともなると興奮と緊張で周りが見えなくなることもあります。また、大会のボルダーコースはダイナミックな動きが要求されこともあります。
そこで一番重要なのが、危険を伴うスポーツを行っているという自覚です。この自覚があるだけでケガをさけることができる可能性がグッと高くなります。

ボルダリングの大会は初心者も参加できる?大会のルールも解説まとめ

スタッフのホールドクリーニング

ボルダリングの大会には初心者でも参加できる大会があります。初心者用のカテゴリー分けが整備されていることがほとんどです。
大会に参加して、真剣にボルダリングに向き合うことは技術向上に役立ちますし、今後のモチベーションがアップすること間違いなしです。また、上級者の技術を観戦できるチャンスでもあり、刺激にもなります。
大阪市のボルダリングジム当店「Galera(ガレーラ)」でも、2017年、2018年、2019年と大会(ガレコン)を開催しました。初心者の方が参加できるカテゴリーから、選手の方が参加するカテゴリーまで、たくさんのカテゴリーで開催し、大いににぎわいました。
初心者の方が参加できる大会、いわゆる「草コンペ」には独特の熱狂があります。今後も開催予定ですので、ぜひその熱狂を体感してみてください!
当店は、ボルダリング未経験の方も、もちろん歓迎しております。まずは、私たちと一緒に練習しましょう。そしていろんな大会に出てみるのも面白いですよ!

このコラムを書いた人

大阪市大正駅のクライミングジムガレーラ代表店長むむ

パッケージデザイナーとしてサラリーマン時代を過ごしながら、20代半ばでクライミングと出会う。ガレーラ店主として、クライミングが大好きなみんなに提供できるサービスを考えて過ごしている。
個人としては、ボルダリングのみならず、リードも好きで、いろんなクライミングで人生を豊かにしたいと考えている。

大阪市大正駅クライミングジムガレーラのYouTubeチャンネル

初心者でもわかりやすい「ボルダリングハウツー」や、初心者の女性が3ヶ月かけてボルダリング女子に成長していく「ガレジョ」など、ボルダリングに関する様々なコンテンツを発信中です!

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住所〒551-0002
大阪府大阪市大正区三軒家東2丁目9-30
アクセスJR大阪環状線・地下鉄長堀鶴見緑地線 大正駅から徒歩8分
連絡先06-7492-2746
営業時間平日 15:00〜23:00 土日祝 10:00〜21:00
定休日金曜日(その他ルートセット日は要確認ください)
WEB予約リンクhttps://galera.taslink.jp/rsv
※予約なしでも来店可能です。お気軽にお越しください。
駐車場無料
平日:17時30分頃まで2〜3台・夜間6台程度
土日祝:終日約6台程度
駐輪場自転車・バイク 店前に駐輪可能

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