ボルダリングウォールDIYは支点がとれるかが重要
ボルダリングにハマると、自宅でもプライベートウォールで練習したいと思う人は多いようです。
そして、今年の新型コロナウィルス感染防止の為に発令された緊急事態宣言。
その間、多くのクライミングジムが休業を余儀なくされたので、「自宅で登りたい」ということでプライベートウォールの需要が特に増えたように思います。
SNSでもボルダリングのウォールをDIYしたという人が多数いらっしゃいますが、大人1人分の全体重をかけるものですので、何より安全面だけは十分に気を付けてください。
ほとんどの場合、木材か単管パイプなどで骨組みを作り、ベースにする必要があります。
ここが重要で、この骨組みを強度のあるものにする必要があります。DIYではなかなか難しい部分です。
改造が可能な家にお住まいならば、強度のある柱と連結することができれば安心です。
2×4材などをビス(木ネジ)で壁(石膏ボードではNG)に打ちつけることができれば、一定の強度は得られます。
しかしこの場合の強度は、家の壁の強度に依存しますので、やはり、壁の裏にある柱に数カ所は直接ビスを打ち込む方が無難で安全です。
天井と床を突っ張る形で支柱を固定するのはおすすめできません。
DIY製品で「突っ張り棒」の要領で柱を立てるものがあります。ぶら下がるためのボードを取り付ける程度なら、この方法でも可能な場合はありますが、流石に、ウォールの中でいろんな動きを行うボルダリングウォールには強度が足りません…
強度のある柱から支点を取れない場合は、ウォールに傾斜をつけてサイドや前面(登る面)にも支えになる柱をつける必要があります。

↑ ガレーラにもこれくらいの規模の仮設ウォールがあります。骨組みは単管と2×4材でできています。
骨組みができたなら、そこにベニア合板をビスで貼り付けていくのですが、この合板は厚み15mm以上が良いです。できれば18mmが安心です。
貼り付ける前に木ドリルで穴を開けて裏面に「爪付きナット(Tナット)」を入れておくと、ボルト止めのホールドをつけることができます。
爪付きナットのサイズは「M10」になります。このサイズであれば、ほとんどのボルト止めホールドをつけることができます。「M10」サイズは、ホームセンターでは取り扱いが無いところが多いので、インターネット通販などで購入しましょう。
ここまでDIY出来そうであれば(頑丈なウォールの支点が確保できることが計画できたら)市販のホールドを購入しましょう。
ボルト止めのホールドの場合は、「M10」サイズの「六角穴付きボルト」も必要になります。
ホールドの取り付けは、インパクトドライバーがあると便利ですが、六角レンチとプラスドライバーで、手動で取り付けることも可能です。手動の場合はかなりしんどいですが...w
ボルダリングウォールDIYの醍醐味の一つは、自分でコースを考えることができることです。
楽しんで、ホールドを付けていきましょう!
そして、床には衝撃吸収マットも必要です。持ち運び用のクラッシュパッドが良いかもしれません。
いかがでしょうか?
概要だけをざっと書きました。難易度は少し高いですが、ボルダリングウォールをDIYすることは不可能ではありません。
しかし、正直、かなりの手間と費用が必要です。
その時間も考えると、やはりお近くのクライミングジムに通われる方が良いかもしれませんね。
今では、新型コロナウィルス感染防止対策を行いながら営業しているジムがほとんどです。
プライベートウォールをDIYするもよし!クライミングジムに通うもよし!
ご自身のお考えで、クライミングを楽しんでくださいね。
クライミングジムガレーラも新型コロナウィルス感染防止対策を行いながら、皆様をお待ちしております^ ^
それでは、また!
店長 むむ
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